眼科診察

わんちゃん、猫ちゃんにも色々な眼の病気があります。大切な眼を守るために、病気の早期発見と治療をおすすめしています。以下の様な症状はないでしょうか?気になる事がありましたら、早めにご相談ください。

■ 涙や眼やにが出ている
■ まぶたに腫瘤(できもの)が出来ている
■ 眼をショボショボしている
■ 白眼が充血している
■ 黒眼が白く濁っている
■ 階段を踏み外したり、暗い所で見えにくい様子がある
(ワンちゃん、猫ちゃんは夜行性のため通常は暗い所でもしっかりと見えています。)

眼科担当:和田 有菜
金曜日は、ファーブル動物病院眼科にて研修のため不在とさせていただきます。
和田有菜獣医師は産休のため、しばらく診察をお休みさせて頂きます。2017.11.1

流涙症

涙は常に一定量が産生され、上下のまぶたにある涙点という穴から鼻や口に排泄されています。涙の産生量が通常より増えたり、排泄が上手くいかなくなると涙が眼の外側に溢れ流涙症が起こります。また、まぶたが内反している子では、被毛をつたって涙が眼の外へこぼれる事もあり、若齢犬では眼周囲の筋肉の発達不全により流涙症が起こることがあります。原因により治療法が変わるため、まずは原因をつきとめることが大切です。流涙症が長引くと涙やけが生じたり、皮膚炎を引き起こしてしまう事もあります。

ドライアイ(乾性角結膜炎)

ドライアイは涙の産生量が低下したり、涙を構成する成分のバランスが崩れる事で、角膜が乾燥し炎症が起こる病気です。原因はまだ全て解明されていませんが先天性、免疫介在性、内分泌性(甲状腺機能低下症、糖尿病などに併発して)、感染性、薬物性(アトロピン、サルファ剤の使用により)などいくつかの原因が考えられています。放っておくと角膜が色素沈着を起こし黒くなったり、眼の周りに沢山の目やにが出るようになります。

角膜潰瘍

目の表面の角膜に傷がついてしまった状態を角膜潰瘍と呼びます。角膜潰瘍の原因には外傷、シャンプー剤の付着などがあります。中には、外からの刺激ではなく角膜自体の異常により生じる角膜潰瘍もあります(難治性角膜潰瘍)。まずは原因を鑑別し、原因と角膜潰瘍の程度によって治療方法を決定します。シーズー、パグ、ボストンテリアなど短頭種のわんちゃんでは他の犬種にくらべ眼の露出が多いために、傷が治りにくく悪化しやすい場合がありますので注意が必要です。

眼瞼腫瘤

まぶた(眼のふち)にできる腫瘤です。眼瞼腫瘤は炎症性または腫瘍性に生じます。炎症性の場合には抗生物質の使用で改善が認められる事が多いですが、腫瘍性の場合には切除が必要となります。腫瘤が大きくなり角膜に触れるようになると、眼をショボショボさせたり、白目の充血が起きたりします。

進行性網膜萎縮

進行性網膜萎縮は網膜細胞が進行性に変性し、視覚障害および視覚喪失を生じる遺伝性疾患です。初期の症状として暗い所で見えにくくなりますが、進行すると明るい所でも視覚障害が認められます。現在治療法は見つかっていませんが、抗酸化剤のお薬またはサプリメントの投与による進行抑制効果が期待されています。症状が進行して見えなくなってしまう前に病気を早期発見し、進行抑制を目的とした抗酸化剤の投与をおすすめします。進行性網膜萎縮は続発性白内障を引き起こしますので、定期的な白内障のチェックも必要となります。

白内障

水晶体の主成分はタンパク質です。このタンパク質が変性し、本来透明である水晶体が濁ってしまうのが白内障です。白内障には様々な原因があり、遺伝、糖尿病などの全身性疾患、水晶体を傷つけるような外傷、網膜剥離や進行性網膜萎縮などにより生じます。人と違い、老齢性に起こることは少ないとされています。白内障は自然に治ることはありませんので、視覚に影響が出てくるようでしたら治療は手術で行いまが、まずは原因や進行のスピードを評価し、手術が適応かどうかを判断する必要があります。また、白内障が進行すると、見えにくくなるだけではなく、眼の中に炎症が起こります。この炎症が続くと、場合によっては緑内障へと進行する危険性があります。

緑内障

通常、眼の中は一定量の水分で満たされています。水分は循環していて、どんどん産生される水分が生産された分と同じ量排泄される事で眼の圧力(眼圧)が一定に保たれています。緑内障は産生された水分の排泄が上手くいかなくなり、眼圧が上昇してしまう病気です。眼圧が高い状態が続くと視神経がダメージを受け、ダメージの程度にともなって視覚が失われてしまいます。眼圧が高くなると鈍痛が生じるため、寝ている時間が増えたり、眼を気にする仕草をしたりします。緑内障は治る病気ではありません。いかに進行を遅らせ、視覚を長期に維持できるかがポイントです。治療は点眼薬や外科的治療によって眼圧が高くなる事を防ぎ、視覚の温存を目指します。
残念ながら、色々な治療を行っても眼圧のコントロールが出来ずに視覚を失ってしまう場合があります。眼圧が高い限り痛みを伴いますので、痛みをとる事を目的とした手術をおすすめしています(シリコン硝子体内挿入術)。

猫ちゃんの結膜炎、茶褐色の目やに

猫ちゃんの結膜炎の原因としては、猫ヘルペスウイルス感染が多く認められます。猫ヘルペスウイルスはくしゃみ、鼻水、結膜炎、角膜炎などの原因となり、茶褐色の涙や眼脂が特徴的所見として認められます。急性症例では角膜潰瘍が生じることもあります。治療は抗ウイルス薬にて行いますが、症状が消失した後もウイルスは体の中に潜在感染し、ストレスや免疫力の低下により症状の再発が起こります。残念ながらウイルスを体内から完全に排除することは出来ませんので、上手くウイルスをコントロールし症状が出ないようにしてあげることが大切です。

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