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CARDIOLOGYN

循環器科専門外来

循環器科専門外来を実施 ※完全予約制

動物の高齢化に伴い、人間と同様に心臓病が増えています。ワンちゃんが亡くなる要因として、心臓病は「3大死因」のうち1つとなっています。犬の死亡原因の12%が心臓病、猫の死因の9%が心臓に関する病気で亡くなっているという統計もあります。
心臓は一度悪くなってしまうと治らないため、病気の早期発見により進行させないことが非常に大事になってきます。心臓病は初期の段階では症状が出にくい病気のため、症状が出てきたときには、すでに病気が進行していたということが多いのが現状です。そのため、当院では定期的な心臓の検査をお勧めしています。

循環器科専門外来は完全予約制です。2〜3ヶ月に1回の間隔で行っていますので、診察を希望される方は一度当院までご相談ください。

循環器科の主な症状

・ 元気がない、活動性がない
・ 息が荒い、呼吸が早い
・ お腹を大きく使って呼吸をしている
・ 舌の色が暗い、紫色になっている
・ 朝方に咳が出る、咳が続いている
・ 痰が絡んでいる、何かが詰まっているような気がする
・ 『ゼーゼー』または『ガーガー』と呼吸音がする

上記の症状などがあれば、心臓に関する診察が必要と思われますのでお早めにご相談いただければと思います。

循環器科の検査一覧

身体検査

心臓の音、心拍数、リズム、呼吸の音、呼吸数、呼吸様式などのチェックを確認します。

レントゲン検査

心臓の大きさ、肺の状態などを確認します。

超音波検査

心臓の内部構造や大きさの変化、血流などをリアルタイムで確認することができます。
この検査で病態を把握することができ、診断をすることが出来ます。

血圧検査、血液検査 など

主な心臓病となりやすい犬種・猫種

ワンちゃん・猫ちゃんによって、なりやすい心臓の病気が異なりますまた、犬種・猫種によって、病気にかかりやすい「好発種」というものがあります。 もし、好発種に当てはまる場合、ご家庭でよく注意してあげてください。

ワンちゃんに多い心臓病 僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症・拡張型心筋症
心臓病になりやすい犬種 キャバリア・キングチャールス・スパニエル・シーズー・マルチーズ・チワワ・トイプードル・ポメラニアン・ミニチュアダックス など
猫ちゃんに多い心臓病 肥大型心筋症・拘束型心筋症・拡張型心筋症・分類不全型心筋症
心臓病になりやすい猫種 アメリカンショートヘアー・メイクイーン・スコティッシュフォールド など

循環器科の主な病気

僧帽弁閉鎖不全症

心臓の中には4つ弁があり、心臓の収縮に合わせて開いたり閉じたりして、血液が一方方向に流れるようにしてくれています。僧帽弁閉鎖不全症は弁がうまく閉じなくなり血液が左心室から左心房に逆流してしまう病気です。急に悪化すると肺に水が溜まり、呼吸困難になる怖い病気です。

猫肥大型心筋症

心臓は拡張して血液を溜めこみ、収縮して全身に血液を送り出します。そのため伸縮性のある心筋という筋肉でできています。肥大型心筋症は、心筋が肥大し硬くなることで血液が十分に溜め込めず、送りだすことが出来なくなってしまう怖い病気です。猫の15%ほどで認められます。先天的な肥大型心筋症は若齢で発症し致死的です。後天性は10歳を超える頃からみられ、ホルモンの病気が関わってくることもあります。

医師の紹介

日本獣医循環器学会 動物循環器認定医
髙智 正輝

プロフィール ・大阪府内動物病院循環器科主任(2016年〜2022年)
・日本小動物血液透析協会主催 全五段階血液透析セミナー終了
・大阪コミュニケーションアート専門学校講師(2011年〜2014年)
・麻布大学付属動物病院循環器科専科研修医(2013年〜2017年)
・どうぶつ眼科専門クリニック(大阪府)麻酔教育非常勤講師(2014年〜2022年)
・American College of Veterinary Emergency and Critical Care 認定
 RECOVER web couruse 2018 修了
・動物心臓血管ケアチーム(JACCT)インターベンション科アドバイザー(2021年〜)